道草通信|09 12/28までの日々のこと
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12月のある日の日記
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他愛のないことを、つれづれ
12月のある日
夫を見送り6時半すぎ。出かける時間から逆算しても薪ストーブをつけた方が効率的に部屋を暖め、留守の間の猫たちにも良いだろうと判断して薪を足す。昨夜の種火が残っていて簡単に燃え上がる。
それからお風呂を溜める。今日は午後からの遅番、こののんびりした空気とのギャップ、どちらの時間もその時に入ってしまえばうんと遠くなるなと感じながら湯船につかる。
ねこたちは障子に庭の木々のシルエットが影絵のように映っているのが、風でワサワサと揺れるのを延々と眺めている。それを見ているととても平和な気持ちで満たされる。
そうして時々鳥や虫の影が横切ると素早く動き、障子にアタック。破れない程度にお願いします…。
後ろから見るとむくむくが際立つなぁ
電車が早く着き時間に余裕があったので、文房具店に立ち寄りLAMYの万年筆のインクを購入。ボトルを買うつもりが直前に怖気付き、カートリッジにする。プラ無し(無しというよりレスかな)生活への道のりは険しい。
帰りの夜道の寒いことと言ったら。昨日の残りの豚汁を遅くにふうふう食べた。
12月のある日
少し前から、秋頃に蒔いたスナップエンドウにたくさん花がついている。今年は暖かいせいなのか。このまま越冬して、春先にまた花が咲いてくれるのか、このまま終わっていくのか、気になって庭に出るたび眺めている。もっと前に花を摘んだらよかったのかな。
去年たくさん植えた球根からクロッカスやアネモネの葉が出てきている。春にはたくさん花が咲きそう。先日旅立った子猫との思い出も詰まった小さな花壇。
大掃除とは何か?全てを掃除すること、と漠然と思っていたけれど、いつもしない場所を掃除することがメインイベントなのではないかと思い至る。だとしてもやることはたくさんあるということにも気付き、これは今回、あそこは春かなと自動的に頭の中で割り振りがはじまる。
ひとまずガス台の下、周り、調味料を置いてあるオープンラックを丁寧に拭き掃除。
ひと段落して買い物、図書館へ。
先日、実家に帰ったときに母が本の整理をしようと思っていると言っていたので、手元に置いておきたい本を何冊か持ち帰ってきた。そのうちの1冊に『あひるのバーバちゃん』がある。図書館で本を見ていたら、なんと続編があったことを知って借りてきた『バーバちゃんのおきゃくさま』。本当にうれしい。
年末が近づき普段の週末より車が多く道が混んでいる。お天気も良くてガソリンスタンドには洗車をしている人がたくさん。灯油コーナーも並んでいる。わたしの前に灯油を買っていたおじさん、急いでくれたのだろう。両手にタンクを持ち、レシートを口に咥えて、ちょっとばかし気取った感じで車に積み込み去っていった。
夜は夫が買ってきてくれたケンタッキー。セットの都合でポテトが山盛り。
12月のある日
年末は30日まで働くのだけれど、自分の中ではこの2日が山場。これを超えたらあとはもう気楽な気がしている。
仕事を終えて帰り際に思わずホールのケーキを買ってしまった。ケーキって嫌いじゃないけれど、普段食べる機会がないのでこういうイベントごとの時ぐらいは楽しみたいなと思っている。
とは言え、買ってしまってからこれを持って電車を乗り継ぎ、駅から歩くのかと少し後悔の気持ちも。注意しながらそぉっと家まで運び、無事に冷蔵庫に納まった。せっかくなので夜更けに夫とほおばる。ケーキ、もっと頻繁に食べたいよね、と考るも、お気に入りのケーキ屋さんがあればいいのではと思う。ふと思い立って買いに行こうと思える距離に。
うん、探してみよう、楽しみができた。
二人にしては大きいサイズを買ってしまった…
12月のある日
夫を見送りわたしは朝の散歩へ出かけることにする。カーテンの隙間から外をのぞいたら金星と目が合って、まだ明けやらぬ時間に身を浸したいと思ったのだ。
外に出ると車が真っ白に凍っている。途中の小学校の土手の草(名前を知りたい)に丸く小さな氷の粒が。手袋を外して触ってみるとしっかりと固く、大気の水蒸気が氷の粒になるまで、夜から朝にかけて、わたしが眠っている間に動いていた自然の時間に思いをはせる、センスオブワンダー。
見惚れる、きれい
大きな道を渡って川沿いへ出る。水辺に近づいた途端に気温が下がるのが感じられる。冷たい、寒い。車の列はライトを点けて流れていく。同じ時間に同じ場所にいて、感じていることはきっと全然違うのだろう。それは当たり前なのだけれど本当に不思議だと感じる。時間と空間とは一体そこにどのように存在しているのだろう。
空の色や川にかかる歩道橋が写真のようにくっきりと写り込む静かな川面に冬鳥たちが浮かんでいる。かろうじて色鮮やかなオシドリを見分けることができて、視力がどんどん落ちているのを実感。
だんだんと空が明るくなってくる。山の上の方にはやわらかくピンク色が広がっていてとてもきれい。どんなに一人ぼっちになってもこんな朝があれば、わたしは励まされつづけるだろうと、ネガティブなのかポジティブなのか、でも力強く確かにそう思った。
朝には、朝だけの特別な力がある。
帰宅して洗濯をえいやっと。洗剤を変えて、試行錯誤中。そのせいで洗濯が億劫になっている。環境への負荷が小さく、手に入りやすく、使いやすい洗濯洗剤をずっと探し続けている。
■他愛のないことを、つれづれ
いつもながらの「五感にふれるもの」、いや2023年の振り返りかなと書いては消してを繰り返して結局、どこにも着地せずに今年最後のニュースレターを配信します。
言葉にすることはほんの一部であって、何を言葉にして書くのかということを考えはじめて沼にはまってしまいました。わたしらしいと言えば、わたしらしい。
そんな訳で参鶏湯(の簡単なレシピ)をコトコト火にかけながら書いたニュースレター、あたたかな湯気とともに、あわただしい年末をどうぞご自愛くださいの気持ちを込めて送ります。また来年もぼちぼちと配信していきますので、どうぞシクヨロです!よいお年を。
次回は2024年1月8日の配信を予定しています。
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