道草通信|13

大豆を茹でながらニュースレターを書いています。茹で上がったらどんな風に食べようかな。それから今日は肉球の日だそうです。ねこたちの肉球を愛でよう、愛でよう。
葉 月 2024-02-09 13:55:04
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  • 2/9までのある日の日記

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2月のある日

夕方からひたひたと嫌な感じが忍び寄ってきた。時々あるこの感じ。どうにもできない。罪悪感、恥かしさ、その他言葉にできないような感覚が入り混じって襲ってくる。いたたいまれない、に近い何か。いつも正体が分からずに何だろうと戸惑うばかり。今回のように意識できるときはまだいいけれど、夜中に目が覚めてこの感覚に捕まると最悪なのだ。
今回は大波になる前にできるだけの手を打とうと。ゆっくりストレッチをして深呼吸をして、寝る前に思い立って短いヨガニードラをする。これがとてもよかった。夜中に目が覚めてしまって、大波がくると思ったときに、ニードラのときに唱えたサンカルパを気付いたら繰り返していた。そうしたら寸前のところで波がひいて、ちょっとの余波はあったけれど悶えるような苦しさから逃れることができて胸をなでおろす。本当にほっとした。わたしの気付かない部分で、わたしのからだはわたしを守る術を知っていて必要なときにはそれを繰り出してくる。
それにしてもいつか終わることがあるのかな、この感じと思っているけれど。

2月のある日

姪っ子から節分パーティをしますと誘われて出かける。節分の翌日は立春だから、正しくは立春のお祝いのようなと思いながらも細かいことは気にしないことが大事と思い直す。前日に買ったお土産のお菓子と、義姉へ誕生日プレゼントにチョコレートを渡す。バレンタインの近いご時世、特別なチョコレートが街に溢れている。

午後の早い時間に到着したら、手巻き寿司の準備が整っていてお昼を食べすぎたなぁと後悔。
ひとしきり食べて話をしていよいよメインイベントの豆まき。これが豪快だった。高2,小6,小2の3人の甥っ子姪っ子たち。自由すぎる。最後には袋から直接豆が盛大にぶちまけられて、それを拾い集めてまたまく。「新品があった!」ときれいな豆を拾う3人。新品って…と大人は笑う。部屋中にまかれた豆、最後の片づけは高校生が掃除機をかけていたけど、しばらくはあちこちから豆が出てくるのは間違いなかろう。
それからゲームが再開され、スイカゲームというのを教えてもらった。これがとっても面白かった。自分がやっても面白いし、人がプレイしているのを見るのも面白い。スマホでも最近公式版がリリースされたらしいと教えてくれたけれど、大きな画面でやるのがきっと面白いのだろうね、と帰り道に夫と話す。

「帰りは家系ラーメンを食べる」と出かける前から言っていた夫に連れられラーメン屋へ寄り道して帰宅。子どもたちのおかげでなんだか気持ちが明るくなったなと思う。

2月のある日 

午前中、家事を終わらせてホームセンターに向かう。庭に必要なもの、ねこたちのトレイ用の砂などを購入。花コーナーにいつも以上にたくさん花が置いてあったので覗いてみたら、とても可愛い花を見つけた。(名前が分からない…ひとつはアルケミラモリスに似ているグリーン)そちらも購入して玄関に飾る。

帰宅してお昼ごはんを食べて庭仕事。先日刈り取った藤のツルを小さく切って、草や枝を貯めているコンポストへ入れる。夏には溢れそうに草が満タンだったのが冬の間にぐんと嵩が減った。下の方には土ができているのでひっくり返したいと思いながら、大仕事になりそうでなかなか手を出せない。
生ごみを入れているコンポストのキエーロからもまだ未熟な部分を鉢に移して土でサンドして熟成させる。キエーロでは栄養分の多い堆肥はできないのだけれど、どうなるか実験。空いている畝にもふるったキエーロの中身と油かすを混ぜる。3月になったら種まきできるかな。
近くの土手の水仙はもう満開だったけれど、我が家はもう一息といった感じ。今年は花をあきらめていた去年植えた山茶花もいくつか花芽がついている。梅も膨らんできている。クロッカスやアネモネといった球根たちも、葉を広げたり、芽を出したり。今年も春がくるのだね。
16時ごろに一息ついて、午前中に焼いておいたアップルパイでお茶をして、今日はここまでとする。

庭仕事中に聞いていたTBSラジオ Sessionのポッドキャストで、伊藤忠がイスラエルの軍需企業得エルビット・システムズとの協力覚書破棄を発表したと知る。わたしも署名したことだったので、うれしいニュースだった。行動を起こしてくれた学生の方たちに感謝したい。

庭の水仙はあと少し

庭の水仙はあと少し

2月のある日

駅を降りたら思っていたよりも寒くてバッグにしまっておいたマフラーを巻く。この時間ってこんなに明るかったかなと思いながら歩きはじめると、どこかからいい匂いがしてきて、急にいつもの風景が違う場所のように見えて、そうして矛盾するようだけれど懐かしい感じもあって不思議な夕暮れだった。
線路の向こうの肉屋さんの灯りを見たらコロッケが無性に食べたくなった。この時間から帰って作るのは嫌だなと期待を込めてスーパーに寄ってみたけれど、コロッケはひとつも売っていなかった…。代わりに揚げ物つながりのアジフライを買う。アジフライも最近食べてなかったしと思いつつ。帰宅して急いでマーボースープを作って小松菜を茹でた。アジフライを買ったので、作ろうと思っていたきんぴらは翌日に回す。コロッケはまた今度、自分で作ろう、わたしよ。

2月のある日

しばらく音楽を聴く気持ちになれず久しぶりにAmityを開く。コメントにそのことを書いたら自分もずっとそうだったとリプライをもらう。そういうことあるよ、ね。車を運転しながらフィードを流していたら、お!この曲いいなと思う曲があって新しい出会い。そうして最近はこの人という聴き方をしなくなったなと思ったり。アーティストさんたちにとってそれはどうなんだろう?

図書館で千早茜さんの『しろがねの葉』を見つけて借りた。先日はじめて千早さんの作品を読んで他の作品も読んでみたいなと思っていたところ。他にはミニマリストさんなのか、マキさんという方の『虫のいい家仕事』というのを借りてみてさっそくパラパラと読んでみたら俄然整理整頓のやる気が出てきて、台所を少し改変。掃除は得意ではないけれど片付け、整理整頓は好きだ。このままで使いやすいと思っていたけれどまだまだあるのかもと思ったら楽しみな気持ち、それは可能性。

ホームベーカリーで焼いていたパンが夕方に焼きあがっていい香りを放っていたのが夕飯にサバを焼いたらその香りに押されて消えてしまった。サバに罪はないし、おいしくて好きなのだけれど、もう少しパンの香りに包まれていたかった。
夜ごはんは、なめことワカメのお味噌汁、サバ、レンコンと糸こんにゃく炒め。
今週は休みが続き、来週は連勤という変なシフトのせいで働いていたっけな、わたしとなっている。

古い服を補修する様子も興味深く面白かった

古い服を補修する様子も興味深く面白かった

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という訳でちょっと調子を落としていたこともあって、今回はここまで。今はすっかり回復しています。季節の変わり目、どうぞみなさんもご自愛ください。
次回は2月22日(木)に(もしや猫の日?)配信予定です。

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