道草通信|06 11/12からの一週間

今週はわたしにしては珍しく出かける日の多い一週間になりました。あたらしいごはん屋さんの開拓もできました!
葉 月 2023-11-20 09:30:51
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  • 11/12~11/18の日記

  • 五感にふれるもの『ひろい物の手触り』

今週も月曜日の配信となってしまってごめんなさい。生活サイクルが変わり、配信日の変更を検討しています。少しの間、不定期になりそうです。いつ届くかなと楽しみにしてもらえるとうれしいです。

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11/12(日)

この日は月に1回の山間の村にでかける日。朝からどんよりの曇り空。ちょっとしたドライブなのでボトルにコーヒーをいれて行く。帰りに前回栗をくださった方から大きなしいたけをいただく。手のひらよりも大きいかも!いつもありがたい。食べものを作る人は心から尊敬するし憧れる。

お昼は用事を済ませて家の近くまで戻ってきて、近くの定食屋さんに行ってみる。雑誌の特集で知ったお店。こんなよさそうなところが出来ていたのね、と気になっていた。夫とよく話すのだが、チェーンじゃない良さそうな定食屋さんってなかなかない。学生さんが多かったり、オフィスの多い街だとあるのかな。なので個人店の定食屋さんって貴重だなと思う。行ってみると並んでいて、20分ほど外で待つ。雨が上がっていてよかった。お客さんは男女半々、女性同士のお客さんもいるし、子ども連れの家族もいた。
わたしは豚の生姜焼きを頼んだ。目の前に並べられた見た目からもうおいしそう、おいしかった!ただいつもの味付けが薄いわたしには味が濃くて後半がつらかったのも正直な感想。今度は夫といこう。夜もやっているので次回は夜に行ってみたいな。
ということで満腹すぎて夜ごはんはみかんだけ。

夜にこのニュースレターを配信しようとパソコンを立ち上げるも、ねこたちに阻まれて断念する。

11/13(月)

ぎゅーんと音がしそうなぐらいに気温が下がって寒い一日。秋も冬も好きだけど、寒がりで冷えやすく得意ではない。朝からアラジンをつけて過ごす。寒いからかねこたちも落ち着かず、ずっと走り回っている。朝の家事をすっ飛ばして昨夜配信するはずだったニュースレターをまとめて出して、ほっとひと安心。やれやれ。

ニュースを見ていたらガザで病院の電力が止まって新生児が亡くなったとあり、気持ちが塞ぐ。何もできない、何もしないこと、ニュースを見ない日もあることに罪悪感も。この並行する世界をどんな風に受け止めていけばいいのだろう、と思う。

午後は役所へ書類を申請しに行き、大きい蔦屋書店へぶらぶらと行ってみる。雑貨のコーナーに置いてあったレッグウォーマーがすてきで思わず購入。yahaeというブランドのアルパカ100%の無染色のもの。編み模様も美しくて、とても気に入ったものに出会えて満足。悩まずに決められるってひとつのポイント、それだけ心が動いたっていうことだから。

夜ごはんは寒いのと、昨日いただいたしいたけがあるので鍋にする。初ピェンロー。春雨を入れすぎるほどには期待が高く、そしてまた期待通りにとてもおいしかった。薪ストーブもつけて、急にやってきた寒さに非常事態ばりに万全に挑み、たぶん勝利したと思う。

薪ストーブシーズンはじまり!

薪ストーブシーズンはじまり!

11/14(火)

今朝もまた寒い朝だった。でもお天気が良くて日がさすと部屋の中はあったかい。あれだけ暑い暑いと言っていた太陽の熱が、今はこんなにもありがたい。

今週のミッションは土曜日までに葉っぱでスズメを作るクラフトの練習。ということで、近くの葉っぱが落ちていそうな川沿いの公園まで出かける。スズメを作るよりも、乾燥しすぎていない茶色い葉っぱを見つける方がむずかしいと分かった。
葉っぱを探すのにウロウロ見ていると、宝物を探しているような楽しい気持ちになってくる。そうか、秋の拾い物の時期。この数年、めっきりと色々なつくることをしなくなったなと思う。なぜだろう。
上を見上げるとツバキに艶々と光る玉のような実がついていて、このタネから油を搾るっていうのを一回やってみたいと、毎年のように思うことをまた思った。

つやつや ぴかぴか

つやつや ぴかぴか

11/15(水)

朝、マインドフルネスをしていた時にふと"自分のことは大事だから"という想いが湧き上がってきた。一度はうん、そうだね、思考、とラベルを貼って呼吸に戻ったけど、ん?今のは?と感じてみると、心の底からしみじみとそう思っていることが感じられた。
その時に思ったのだ、わたしはそれらしいことをたくさん言ったりしたりしながら、上辺だけをなぞってたのかもしれないと。それと同時に、目に見えた成長も、かたちにできた何かもないかもしれないけど、ずっとよくがんばってきたし、がんばっているし、そのことはよく知っていると、心からの労いの気持ちを自身に感じた。そして再び、思考、とラベルを貼ってまた呼吸に戻った。

時間が経つとその時にありありと感じたことは薄れてしまった。残念だな。ずっとそう思えていたら、すごく安心だろうなと思う。

でもその時に感じたことは信頼できることだから、実感が深く伴っていなくとも、なるべくからだやこころをいたわること、効くと思われることをやって、自分を大事にしよう。深いところで私は自分自身をそう思っているのだから、それに応えよう。そんな風に思う。

さて、変わったシフトでお休みも4日目。働くことから遠く離れすぎて、現実だったかしらと思ってしまいそう。働くことが嫌いなわけではないはず。ただ、わたしにとって賃金労働は普段の日常とは全く別の世界に放り込まれることで、それがとっても不安なのだ。基盤ごと置き換えらるかのような。ルールとか振る舞いとか、正しいか間違ってないか、いちいち全部をいちから習得せねばならぬことが、とても大変…、なのだなと書きながら改めて思う。あたらしい世界と割り切って楽しめたらいいのだろう、ね。
夜ご飯は親子丼と切り干し大根、幅広水菜と揚げを炊いたの。
やっと明日は倒れたポールの工事。

11/16(木)

知人がわたしたちの苦手な共通の知り合いを「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」たちと表現していて、意味を調べてみたら①さまざまなばけもの②えたいの知れない、おそろしい人々と書いてあった(三省堂国語辞典)。②に近く、今はもう①に近づいている人もいるかもしれず、なんと的確な表現かと思うなど。
余談だけれどスマホで一発変換で出てくるところを見ると、多くの人が日常的に使っている言語かもしれない。みんなどんな場面で使っているのだろう。
倒れたポールの工事のため、車を動かしておく必要があり駅まで車で向かって仕事。時間があったのでスタバに行く。都会の人たちの朝のスタバの使い方の様子をひとしきり眺めコーヒーを飲み、労働。
帰宅して、思った以上に疲れていたのか溜息ばかりが出るので、早々に布団に入る。思い立ってゆたぽん(湯たんぽのこと)をおへその辺りにのせる。自覚はなかったけれどお腹が冷えていたみたいでとってもあったかくて気持ちよくて、疲れた溜息が少しずつリラックスの深呼吸に変化してきて、からだがゆるんでいくのが感じられた。
今季初、クリスマスソングを耳にした日。わたしも解禁することにしよう。クリスマスに思い入れはないけれど、クリスマスソングが好き、なぜか。

11/17(金)

あれもこれもやろうと頭はやる気なのにからだが重くノーをつきつけてくる、そんな一日だった。最低限の家のことをやりつつも、ドラマを見たり怠惰に過ごす。お天気もどんより。

夕方頃にハッと翌日の準備は大丈夫だったかな?と正気に戻る。ゲストを森にご案内する予定。明日は気温が10℃を切る予報で雨も高い確率。着ていくもの、必要なもの…頭を回転させて準備して、早めに寝る。今夜もゆたぽんをお腹にのせて。
夜中から強い雨と風の音で何度か目が覚めた。

11/18(土)

朝起きても強い雨と風。夫に本当にやるの?と心配されつつ現地に向かう。現地も雨。クラフト用の落ち葉を探してコースと内容をNさんと確認。

寒さとお天気でできなかったプログラムもあったけど、木々の香りを色々感じてもらった。スタート時には降っていた雨も、途中には上がり少しだけ青空が見えた。最後には、なんとなくクラフトの落ち葉のスズメもできて、無事に終了。ゲストの前向きに楽しもうとする姿勢に助けられたな。

せっかくなので、ずっと行ってみたかったカフェでランチを食べ、食後のホットレモネードに深々と溜息がでた。ゴールテープを切った気持ち、寒い中やりきりました!
それから道の駅で野菜を買って帰路につく。再び激しい雨と雷まで鳴って、午前中のあの時間、雨は降ったけど比較的落ち着いていて奇跡的に恵まれたのだなと思った。

夕方から薪ストーブをつける。ストーブをつけたのでル・クルーゼで買ったばかりのブロッコリーをオイル蒸しにする。ホロホロになるまで、じっくり蒸して、パルメザンチーズを削って、最高に美味しかった。

■五感にふれるもの『ひろい物の手触り』

色づいた葉っぱや木の実、ツル…秋のひろい物の楽しい季節になった。日記にも書いたが、今週は土曜日に森の案内でクラフトをやったので、その練習のために葉っぱを探しに出かけた。
どれがいいかなと拾っては折って破れ、また拾って手で感触を確かめては折ってを繰り返す。そう言えば久しぶりにじっくりこんな風に過ごすなと思った。

五感のうちでわたしたちは視覚を最もよく使っていて、触れる―触覚、特に土や木々、葉っぱなどの自然のものに触れる機会は思っている以上に少ないのだそう。庭仕事をしたり、森に出かけたりする機会の多いわたしも寒くなってきて、じっくり触れる機会は減っていたなと思う。

同じ木の葉っぱでも濡れているか乾いているかで手触りは異なっていて、それは日当たりが違うということにも気付く。上を見て、木々の葉の付き具合をみてまた下を見て、うろうろと歩く。つるつるしたりガサガサだったり、葉っぱのふちがつんつんしていたり、いろんな葉っぱをひろう。足元ではカサカサと音がなって、場所によってはふかふかな土の感触も感じられる。いつも固い地面ばかり歩いている足にはやわらかさが心地いい。
そうしてひろい物を探している間に感覚が開かれてきて、じわじわと胸のあたりによろこびが広がって、同時に手には葉っぱやどんぐりやたくさんのお土産があふれている。何かを作ってもいいし、そのまま飾っても素朴な美しさがある。時間がたって手触りも変化するだろう。またひろいに来ようと思う。

寒くなってポッケにしまいがちな両手、時には冷たい風に負けず、秋に、冬にふれていこう。

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